ひろだいアンバサダー活動報告
教育学部4年 太田 泉 さん
【留学先】トリノ大学 (イタリア)
【留学期間】2023年9月~2024年2月
【留学の種類】協定校への長期留学
今回は、私がトリノで迎えたクリスマスとお正月について紹介します。
11月あたりから、街はあらゆるところにイルミネーションやデコレーションが現われ、全体がクリスマスの雰囲気になっていました。
特に、私が初めて見たものとして「プレゼーペ」という教会の飾りがあります。これは、キリスト教に関係する飾りで、イエス・キリストの誕生に合わせ、小さな人形を用いて、町や人々の暮らしを表現したものです。
クリスマスの時期に教会へ行くと、プレゼーペを見ることができます。教会でなくても、お店のショーウインドウで個人のプレゼーペを見ることもできます。
幼少期に遊んでいたような、人形遊びに似たところもあり、労働や日常生活を再現する人形は小さく動いたりするので、心躍る飾りです。
教会やお店ごとに異なっていて、それぞれのこだわりが見られます。
24日の夜には、ポーランドから来ている同じく留学生の友達と、夜中のマス(祭儀)に行きました。
私はキリスト教についてあまり詳しくなかったのですが、ポーランドはカトリックの国として知られていて、彼女たちはキリスト教について詳しいので、彼女たちと友達になってから、宗教についても知識が増えました。
クリスマス前は、連日様々なイベントが教会で開催されていましたが、特に24日の夜は、どの教会でも夜中のマスが行われ、たくさんの人が教会を訪れていました。私にとって、トリノに留学に来るまで、キリスト教の教会は身近なものではなかったので、建築や音楽、人々の服装など、全ての点において、自分が今まで過ごしてきた日本とは、全く違う文化や雰囲気を感じています。
上の写真は24日の夜中に訪れた教会の外観です。
内観です。高い天井と豪華な装飾が印象的でした。
日本では、クリスマスは家族の時間というよりは、カップルや友達との時間という文化があるように感じます。
しかしここでは、クリスマスは家族で集まってゆっくりと過ごします。
基本的に24日のディナーから25日のランチがクリスマスの重要な時間だということで、私は25日のランチに、地元の友達の家へ招待してもらいました。
「イタリア人はよく食べる」というのがステレオタイプとしてありますが、私が見る限りそれは本当で、友達のおばあちゃんが作る料理はどれも美味しくて、たくさんおしゃべりをしながら、ゆっくりとランチの時間を楽しみました。
また、お正月についても日本のお正月と大きく違うように感じました。
日本では、実家に帰省して、家族の時間を過ごすというのが伝統的なお正月の過ごし方だと思いますが、ここでは夜通しお祭りのような雰囲気でした。
年越しの瞬間には、あらゆるところで自由に花火が上がって、正直、音や火が近すぎて危ないと感じることもありました。
しかし、日本では花火と言えば夏の風物詩なので、私にとって寒い年越しに見る花火は新鮮で貴重な経験となりました。
トリノでの生活も、残すところあと一ヶ月を切りました。思い残すことがないように過ごしたいと思います。