🌸ひろだいアンバサダー【留学だより】人文社会科学部3年 齊藤 歓さん No.5

ひろだいアンバサダー活動報告

人文社会科学部3年  齊藤 歓  さん

【留学先】トリノ大学 (イタリア)
【留学期間】2023年9月~2024年7月
【留学の種類】協定校への長期留学

 

私は現在イタリアのトリノ大学に留学させていただいています。 

 今は2月で気温が段々と上がってきています。まだ朝晩の冷え込みは少しありますが、春がもうすぐ来る気がします。
今回はトリノ大学の学生との交流について、そしてお正月に行ったミラノでの様子について書きたいと思います。
 

 

 まず、前期の授業が始まる前に行われた9月のオリエンテーションで、ボランティア募集に関する説明がありました。
どのようなものかというと、外国語を勉強しているイタリア人の学生をサポートするボランティアで、母国語が英語、フランス語、スペイン語、ドイツ語、ポルトガル語、ロシア語の人たちにたいして募集がかかっていました。

language caffe」という名前のこの活動は、週に一回、1時間会話をします。例えば英語を学びたいイタリア人が集まり、英語が母国語の留学生がそのグループに入り、英語でさまざまなトピックの会話をすることで、英語の練習をするというような感じです。

 

 

日本語の募集はしていなかったのですが、私はそれが少し悔しいと思い、直接問合せ、私もボランティアをしたいから日本語バージョンも行ってくれと頼みました。
そしたらこれまで需要がなかったから人が集まるかわからないが、それでもいいならやってあげると返事をもらい、進めていくことにしました。
その結果なんと私含め、7人がこの日本語版「
language caffe」 に参加してくれました。参加人数の上限が10人で、7人が集まったのは結構嬉しかったです。 

しかし、私は正直、大人数の中で話すのはあまり好きじゃなかったので、嬉しいと同時にこれは試練だなと感じました。
どのような流れで
language caffeが行われるのかを簡単に説明すると、私が事前にその日の会話のトピックを決めます。
「これまでの人生での最高の旅行/最悪の旅行」「イタリア、日本の食に対する印象」のよう感じです。それをウェブサイトに掲載すると、参加学生はそれを確認してそのトピックにあったエピソードを準備してきて、当日それについて話し合うという感じです。

 

最初の方はみんな準備してきたエピソードを話し終わると沈黙になって少し気まずい空気になりましたが、回を重ねるごとに徐々にお互いのの距離が近づいてきて、自分の用意してきた話をするだけじゃなく、相手に質問したりして、さらに仲良く、会話も盛り上がって楽しくなりました。

段々と1時間という時間があっという間だと思うようになっていきました。 

 

  

さて、お正月にはカウントダウンに行こうと思い、日本人の友達とミラノのドゥオーモに行きました。正直最悪の旅だったと思います。みんなで「54321!!」というように叫ぶのかと予想していましたが、なぜかそれがありませんでした。

調べたところ、毎年ミラノではカウントダウンをおこなっているが2024年は特別だったそうです。理由は今でもわかりません。そして何より危険!お正月でテンションが上がっていたのか、5,6人のイタリア人グループがこっちに近づいてきて爆竹を投げつけてきたということもありました。

他人に爆竹を投げつけてしまうということはあちこちで起きていてなぜそんなことをするのだろうと不思議に思いました。イタリア人の友達に聞いたところ、おもしろいからだと言われ、驚きのあまり空いた口が塞がりませんでした。

しかしその人曰く、「お正月のミラノはイタリア人である俺でも近づきたくない」とのこと。行く場所を間違ってしまったと少し後悔しています。しかしナポリ出身の友達から聞いた話ですが、ナポリはもっと過激でまるで戦争のようだと言っていました。度胸のある方はぜひお正月にナポリに行ってみてはいかがでしょうか。