🌸ひろだいアンバサダー【留学だより】人文社会科学部3年 奥野 七菜 さん No.3

ひろだいアンバサダー活動報告

人文社会科学部3年  奥野 七菜 さん

【留学先】ハワイ大学コミュニティカレッジ (アメリカ)
【留学期間】2023年8月~2023年12月
【留学の種類】協定校への長期留学

 

私はアメリカ合衆国ハワイ州オアフ島にある「ハワイ大学コミュニティカレッジカピオラニ校」へ2022 年8 月17 日から協定校の制度を利用して留学しています。

今回の留学だよりでは、 留学を決意したきっかけ、 留学中に大変だったことについてお伝えしていきます。

 

・留学を決意したきっかけ
まず始めに、留学を決意したきっかけについてお伝えします。私は2年生の終わりごろから海外留学に挑戦したいという思いをもちました。
それは、大学の講義を受け単位を取得し、サークル活動とアルバイトをし、就活をして卒業する、という多くの学生が過ごす大学生活が少し退屈だったからです。

もちろん、日本で生活をしていても自分次第でいくらでも刺激的な日常に変化させることは可能です。私自身も学生団体の代表を務めるなど、充実した日々を送っていました。
その活動のなかで、県内の先輩社会人の方から人生の転機についてお話いただくイベントを複数回開催していました。

 

 

このイベントを通し、活躍されている方は自分の考え方のなかに大きな軸をもち、その軸をもつきっかけとなった時期の多くが学生時代の経験からだと学びました。
また、弘前で生活をしているなかで、もっと自立した人間になりたいと考えることが多くありました。

周りを頼る能力も社会人になるうえで不可欠ですが、頼れる人が周りにいない状況で困難に直面したときの自分の対応力を高めたいと感じていました。
このような理由から、留学を決意しました。

英語圏への留学を志望していたためTOEFL の勉強を始め、可能な限りEnglish Lounge に通いました。
大学の講義とアルバイト、学生団体の活動と並行しての留学準備は心身共につらい時期もありましたが、国際連携本部の皆さんや家族にサポートしていただきました。ただ、予防接種や各種証明書の手続き、ビザの取得などは多くの時間がかかるので早めに調査し、取りかかるべきだったと感じました。

 

・留学中に大変だったこと
次に、留学中に大変だったことをお伝えします。それは、弘前大学の講義と就職活動を留学と同時並行でおこなったことです。
私は休学せずに4ヶ月の留学をしました。これは、弘前大学の協定校留学史上初めてのことだと聞いています。

私が休学を選択しなかった理由は、半年間の休学が将来のキャリアにどのように影響するかを考えたときに、休学に大きなメリットを感じなかったからです。

 

私は3年後期の8~12月の4ヶ月間を留学期間としました。つまり、弘前大学の夏休み明けの授業期間は2ヶ月程度しか被っておらず、帰国後の授業期間も手持ち無沙汰になります。
また、前期から継続していたゼミ活動や築いた人間関係などを打ち切ることになるのは非常にもったいないと感じました。

また、就職活動が早期化し複雑化しているなかで、半年遅れの卒業という条件は私にとって非常に複雑な条件でした。
あくまでも、将来のキャリアにおいて何を優先順位の上位とするかは各自の考え方によります。

結論として、私は卒業時期を変更せず、2025年3月に卒業することを最優先に活動をしていきました。

 

私が休学せずに留学することができたのは、人文社会科学部社会経営課程企業戦略コースの森ゼミに所属していたことが大きいと感じています。

森ゼミの専攻は国際経営学であり、留学生が多く所属するという特色をもちます。
そのため、留学によるゼミ生の入れ替えなどが他のゼミよりも多くあり、先生も留学に対して寛容な考えをお持ちです。

そこで私は、休学せずに留学したいという旨を先生に相談し、ゼミ活動をオンラインで対応していただきました。この対応も初めての試みだったと聞いています。

ビジネス戦略実習という実習活動についても他のゼミ生に了承の上、活動の役割分担をしていただきました。活動の大きな部分が夏休み以前に終わっており、残りの作業がデータ分析や資料作成程度だったことも幸いでした。

ゼミとビジネス戦力実習の22つの必修科目をオンラインで受講できたのは、時代の変化と留学に対する周りのサポートがあったからこそできたことだと感じました。

そして、留学先では大学の課題と共に就職活動も開始しました。一度キャリアセンターの方とも面談し今後の就活の進め方についてアドバイスをいただきましたが、納得のいく回答を得られなかったため自分自身で活動していくことにしました。

前期のキャリアの授業で得た知識やインターネット上にある情報を活用し、WEBインターンシップなどに多く参加しました。
時差的な問題もほとんどなく、日本の日中に開催されるイベントを私は夕方に参加する、というような感じで特に時差による苦労は感じませんでした。

留学先でしかできないことをもっとやれば良い、と言われることもありましたが、勉強と遊びの時間を設けても時間はありますし、留学を言い訳にして将来のキャリアの可能性を狭めてしまうことの方が私にとってはストレスでした。
ですので、勉強も遊びも就活も悔いのないように全力でやりました。

 

留学においては、楽しいことよりも苦労したことの方が多い印象です。

しかし、その苦労を乗り越えた先に自分が本当にやりたかったことが見えてきますし、必ず自分の中での価値観が変わっています。
また、考え方だけでなく行動も変化します。自分をもっと高めたい、成長したいと感じたときに留学を選択して良かったなと感じています。

帰国後は留学を通して得た価値観を人生で活かし、もっと知見を広げていきたいと考えています。