イタリアのナポリ東洋大学から弘前大学に交換留学中のムラカ・ダリオさんが、弘前での暮らしや地域の人々との交流など、留学生活を通じて感じたことや発見したことを語ってくれました。

読者のみなさん、こんにちは!
これから自分の弘前での留学経験を共有していきたいと思いますが、始める前に簡単に自己紹介せていただきます。
僕はダリオと言います。イタリアのナポリ東洋大学からの交換留学生で、専攻は東洋アジアの国際関係です。名前からもわかるように、東洋研究などを専門とし、様々な日本学校と協定を結んでいるという大学で、そうした協定のおかげで弘前に来るチャンスがありました。
- 石垣修理のため移動工事が行われている弘前城
- 弘前城への入り口の一つ「追手門」
では、そもそも、なぜ僕は弘前に来ることになったのでしょうか?
もともと、初めてポケモンをプレイした6歳の頃からずっと日本に来る夢を抱いていました。
大学では専攻として日本語を選び、大学院1年の時に、募集枠が15人のプログラムに応募し、弘前大学へ留学することになりました。正直に言うと、弘前大学は最初に希望した留学先ではなかったのですが、今日は全く後悔していないと言えます。

International night というイベントで
留学する前は、大変不安がありました。「本当に日本語を身に付けられ、その目標を達成できるだろうか、カルチャーショックはどんな感じになるだろうか、弘前は田舎すぎてつまらないところもあるだろうか」という心配がたくさんありました。しかし、今年の4月に日本に来てから留学生へのおもてなしがすごく、大きな家族の一員になったような気持ちになりました。
弘前は実は都会より落ち着いた雰囲気があり、コミュニティーがすごくまとまっていて、都会よりもかえって友達が作りやすい気がしました。なので留学先に迷っている場合は、この点も深く考えていただきたいです。
- 弘前ねぷた祭りの山車
- 電車内のねぷたの飾り
海外には日本人が冷たくて近寄りがたいというステレオタイプが広まっているのですが、実際はもっと複雑なのではないでしょうか。言葉や文化の壁がある時、人の心に触れるのが難しいこともありますが、実際には国際交流が気になっている人も多いです。最初の壁を超え、そういう人に会うチャンスを逃さないことが大切だと思います。
弘前は大学を中心とした町で、ここで出会った人達と共有した経験は大学を通じて得られたものが多かったです。Language and Culture Swapという国際交流イベントで、僕にとって本当に大切な人に会い、自分達の文化について色々話したり知ったりしてお互い良い勉強になりました。

Language and Culture Swap
しかも、多文化愛好会、野鳥会、津軽三味線サークル、書道サークル、青森県のプライドパレードの実現に貢献した『LGBTぷらうど』というサークルに入り、それらのサークルを通じて地域の実情に触れることができたことはありがたかったです。
特に、LGBTサークルに参加し、イタリア社会と日本社会の違いを観察する中で、対立への向き合いかたが異なることに気づきました。もちろん、絶対にそうだというわけではなくあくまで傾向なのですが、イタリア社会では個人主義が重視され、自分の意見や感情をすぐに率直に表すことが多く、そのため、他人と激しく議論になることもあります。
逆に日本社会では、和が重視され、本音を伝えるのに適した場やタイミングを選ぶ傾向がある気がしました。それに、様々な暗黙のルールがあり、その結果圧力を感じることもあります。どちらか一方の文化が優れているというわけではなく、お互いから学べ、成長できるということを学びました。
- 青池
- 高山稲荷神社
さらに、青森県は山に囲まれ、自然に恵まれた県で、温泉がたくさんあります。弘前大学のある弘前市の隣町、大鰐に定期的に通うことで温泉の文化に夢中になりました。イタリアにはこういう裸のまま入浴する文化はないので最初は少しびっくりしましたが、結局は慣れ、ストレス解消になりました。
- 大鰐の温泉
- 弘前りんご
もちろん、嫌な時もありました。想像できるように全く違う文化に慣れていくのは大変です。それでも、日本語がどれだけ上達したかを実感できたことや、友達とお互いの文化を知る中で意外と似ているところを発見できたことなど、そういう感謝する点もたくさんあります。つらい時期があっても何事も永遠には続かないということを、この体験から学びました。

札幌にて
そろそろ雪の季節に入りますね。雪とともに新しい経験をすることを楽しみしています。人生には出会いも別れもあるものですが、またみんなに会える日を待ちながら、これからも過ごしていきたいと思います。
将来、日本が自分の生き方に合っているのか、またここに戻ってきたいのか、まだよく分かりませんが、この経験を無駄にしたくないです。
最後まで読んでくださって、ありがとうございました!







