~留学を終えた学生の体験記~

【留学期間】2025年8月~ 2026年4月
【留学の種類】協定校への長期留学
もともと教員になろうと決めた時から、日本だけではなく世界のコトも知らなければならないと考えていました。高校生の時、初めて留学をしようと思い立った矢先、コロナ禍が始まり、結局何もできずに大学生になりました。しかし、大学2年生の時に、インターンでフィリピンに行く機会に恵まれ、自分が知らなかった影の部分を知ることになります。それ以降、普通の大学生活を終えることに違和感を覚え、自分の人生に彩りを与えてくれる特別な経験をしてみたいと思ったのが、私の留学のきっかけです。
この留学先を選んだ理由
私は、カナダ西部のカムループスに位置するトンプソンリバース大学(以下、TRU)で8か月間留学をしました。前述のように、私は自然地理学を専門としているため、地理的に魅力のある場所を探していたところ、カムループスに出会いました。この場所は、もともと氷河に覆われていたので、氷河由来の地形の上に街が形成されています。そして、TRUにはその地形を研究する先生がおり、英語の授業カリキュラムも非常に充実していることから、この大学を選びました。

留学先大学の様子
TRUは1970年に創立された比較的新しい大学で、校内もTRUカラーを基調にした綺麗な内装です。キャンパス内は常に工事中で、次々に新しい建物ができる予定です。また、幅広い年代、世界中から来た学生が同じキャンパスで学んでいるため、英語をはじめ、世界各国の言葉がいつでもどこでも飛び交っているのが面白いです。まさに異文化を学べるのがTRUの特徴だと思います。
滞在先(寮やホームスティなど)の様子
TRUのホームステイ先は、大学の認可を受けているため、安心して利用できます。しかし、ごく稀に、その認可に適していないところがあるのも事実です。私の場合は、インドネシア出身のホストマザーと一緒に暮らし、たまに日本人の短期留学生とも過ごしました。ホストマザーは東南アジア系の英語なまりがあるので、はじめは聞き取るのに苦労しましたが、一緒に晩ご飯を食べたり、犬の散歩をしながら、毎日30分から1時間程度会話をしていると、耳が次第に慣れていきました。また、ホストマザーは30年以上も前から学生を受け入れてきたいわゆるベテランで、家がきれいで、料理もおいしく、家でストレスがたまることはほとんどありませんでした。さらに、ホストマザーのお孫さんたちが毎週遊びに来てくれて、本当に癒しの時間でした。私の場合は、本当に良い家族に恵まれたと思います。

思い出に残ったこと
TRUは、各学期の折り返し地点に約1週間の中間休みが設けられています。その休暇を利用して、私はカナダ国内を旅行することにしていました。留学中は、バンクーバーやカルガリーなどの大都市や、ケロウナやバンフのような自然を感じられる都市に積極的に行きました。旅行は遊びじゃないかといわれるかもしれませんが、生きた英語が話せる絶好の機会だと私は考えています。自らバスや飛行機のチケットを取り、ツアーに参加し、レストランでご飯を食べたことはかけがえのない思い出ですし、旅先で海外の人と英語で話して仲良くなることにより、それまで知らなかったスラングや表現が学べる機会になったので、まさに一石二鳥でした。ほかにも、クラスメイトとハロウィンやクリスマス、誕生日、送別会などのパーティーを開催し、日本よりも盛大に楽しめたのは最高の思い出です。

留学を通して学んだこと
カナダは、多文化主義を体現している大国であり、様々な国籍の人がコミュニティを形成しています。そのため、日本とカナダ、そして世界の文化の違いを学べるのがカナダ留学の強みだと感じました。一方、人種差別が未だに存在するのも事実だと分かりました。私も何度かそのような場面に遭遇し、正直つらいと感じましたが、世界の現実を知ることができ、非常に大きな学びになりました。また、海外の人は自己表現や自己実現に優れていると感じました。たとえ歌やダンスが得意でなくても、まずは挑戦して自分を表現しようとする姿勢や、他人に左右されずに自分のやりたいことを貫き行動する姿勢は、とても印象的でした。その象徴が、40代や50代の学生が当たり前に学んでいる環境です。彼らは、一度大学を卒業し社会に出た後、「もう一度学びたい」という気持ちから再び学生として戻ってきたそうです。このように、カナダでの8か月間は、毎日が学びの連続であり、ここには書ききれない多くのことを経験できました。

これから留学を考える方へ
一般的には、大学2~3年生で留学する学生が多いなか、私は卒業を1年間遅らせてでも4年生の夏から留学に挑戦しました。それは、もともと世界を知ることに興味があったのと、普通の学生として何もせず卒業するのに違和感を覚えたからです。結果的に、私自身が8か月前と比較して成長したかは分かりません。しかし、卒業を遅らせてまで留学に行った決断は“200%”正しかった!と自信を持って言うことができます。間違いなく、私の人生になくてはならない経験でした。また、この留学は、準備段階から帰国までほとんど自分がアルバイトをして貯めたお金でやりくりをしていました。その間、友だちと遊びに行くのを控えたりなどの代償は払ってきました。しかし、自分のお金で留学しているのだから、その分しっかり勉強しようという思いはずっと心の中にありました。幸いなことに、協定校留学制度のおかげで、授業料は無料、諸費用でも1セメスター約2万円という破格で留学に行くことができました。お金と留学はどうしてもセットで考えなければならない課題です。しかし、お金よりも価値のある経験が留学には待っていると断言できます。2週間でも1か月でも4か月でも一度海外で生活することによって、自分が知らなかった世界を切り開くことができると思うので、留学に行くかどうか迷っている方は即決で行くべきだと思います。
また、私の家族は、これまで私の選択を尊重しながら22年間育ててくれました。今回、私が留学に行きたいと話したときも、背中を押してくれました。しかし、いざ留学が始まると、心配をしてくれているのかたくさんメッセージをくれました。すぐには会えない距離で初めて離れてみて、親が子どもを、子どもが親を想う気持ちに気づかされました。留学という大きな挑戦で家族も不安だと思いますが、自分の意志をしっかりと伝えて、ぜひ留学に羽ばたいてください!
※学部・学年は、留学当時のものです。
