International Student Voice : Changson Wathinee from Thailand

タイのカセサート大学から弘前大学に約1年間留学したChangson Wathineeさんに、弘前大学での留学生活や学びについてお話を聞きました。

Changson Wathineeさん

弘前大学への留学について

弘前大学を選んだ理由は?

国立大学への留学を希望していた中で、弘前大学が青森県唯一の国立大学であることを知ったのがきっかけです。もともと「一度雪国で生活してみたい」という憧れがありました。また、大好きなりんごの本場である弘前で、美味しいりんごを味わいながら生活できたらどんなに幸せだろうと思ったことも、留学を決めた大きな理由の一つです。

弘前大学への留学が決まったとき、どのような気持ちでしたか?

本当に嬉しくてワクワクしました。「ついに憧れていたりんごの街・弘前で生活できるんだ!」という期待で胸がいっぱいだったのを今でも覚えています。

りんごの木と岩木山

来日前に楽しみにしていたことや、不安だったことはありますか?

 ありました。初めて雪国で生活することになるので、慣れない環境で無事に暮らしていけるのかという不安は少しありました。その一方で、新しい生活や雪景色を体験できることへの期待もとても大きかったです。

雪景色の岩木山神社で

 

実際に留学してみて、印象は変わりましたか?

はい。良い意味で大きく変わりました。履修の自由度が高く、自分の興味や目標に合わせて授業を選ぶことができます。授業では青森や弘前の歴史や文化について深く学べるだけでなく、体験型プログラムや地域のお祭りなどの課外活動にも積極的に参加することができ、とても充実した毎日を過ごしています。

授業で浴衣を着ました

 

「弘前大学に来てよかった」と思ったことを教えてください

学業面で過度なストレスを感じることなく、自分らしく学べる環境が整っていることです。学部内外を問わず魅力的な授業が多く、自分に合った履修計画を立てることができます。
また、先生方はとても親身で、困ったことがあればいつでも相談に乗ってくださいます。
さらに、留学生向けのイベントや地域交流の機会も豊富で、さまざまな経験を通して多くの人と出会うことができました。中でも大学の仲間と一緒に参加した「弘前ねぷたまつり」は、一生忘れられない思い出です。
弘前大学を選んだことは、私にとって人生の中でも特に良い選択の一つだったと心から感じています。

弘前ねぷたまつりにて

 

学生生活

弘前大学ではどのような授業や研究に取り組んでいますか?

主に日本語の授業と、日本の歴史・文化に関する講義を中心に履修しています。研究では、「弘前大学におけるタイ人留学生の津軽方言習得の実態調査」と「タイ人と日本人の愛情表現の文化差についての一考察」という2つのテーマに取り組みました。

授業での発表

印象に残っている授業や先生は?

特に印象に残っている先生は、高橋千代枝先生です。授業だけでなく研究でもご指導いただき、とても信頼できる先生でした。分からないことがあれば、いつも丁寧に分かりやすく説明してくださり、日本の文化や社会について、それまで知らなかったことをたくさん学ぶことができました。私にとっては、日本のお母さんのような存在です。また、カリキュラムに「インターンシップ」が組み込まれている点も、弘前大学の大きな魅力だと感じています。学内の講義にとどまらず、実際の現場に足を運ぶことで、大学では得られない実践的な学びやスキルを多く身につけることができました。学外の社会空間に身を置き、自分の力を試しながら成長できる環境があったことは、弘大に来て本当に良かったと感じるポイントです。

高橋先生と

日本語の勉強で苦労したことや、上達したと感じたことは?

もともと文法には少し苦手意識がありましたが、弘前大学で2学期間しっかり学んだことで、自分でも成長を実感できました。特にネイティブの先生方から、文法のニュアンスや使い分けを丁寧に教えていただいたことで、より自然な日本語表現が身についたと感じています。中でも新川先生の授業はとても分かりやすく、特に印象に残っています。

サークルや課外活動には参加していますか?

はい。「弘前大学アーチェリー部」と「弘前大学オールスターテニスサークル」に所属しています。アーチェリーは集中力を鍛えられる魅力的なスポーツです。また、タイでは費用面などから気軽に始めるのが難しいテニスを、日本で楽しめるようになったことも嬉しかったです。仲間から技術やコツを教えてもらいながら練習する時間は、とても貴重な経験になりました。

テニスサークル

サークルのメンバー

 

日本人学生や他の留学生とはどのように交流していますか?

普段の会話の中で津軽弁を教えてもらったり、一緒にお祭りやカフェへ出かけたり、旅行を楽しんだりしています。時にはお互いの悩みや将来について話し合うこともあり、留学を通して国籍を超えた大切な友人がたくさんできました。

友人とカフェにて

弘前大学での生活の中で、一番思い出に残っている出来事を教えてください。

一番の思い出は、弘前ねぷたまつりに参加したことです。大学の仲間と一緒に地域の伝統文化を体験できたことは、とても貴重な経験であり、一生忘れることのできない思い出になりました。

お揃いのねぷた衣装を着ました

弘前での暮らし

一日の流れを教えてください。

平日は、 9時30分頃に起床し、10時20分頃に大学へ向かいます。午前の授業を受けた後、11時50分から昼休みを取り、12時40分から午後の授業に参加します。17時30分に授業が終わると18時頃に帰宅し、19時に夕食を食べます。その後は課題や復習に取り組み、24時頃に就寝するのが普段の生活です。

土日は、10時頃に起床し、13時頃から研究を進めます。17時からはサークル活動に参加し、21時頃に帰宅します。夕食を済ませた後はゆっくり過ごし、23時頃に就寝します。

生け花の授業

弘前の生活や環境で気に入っていることがあれば教えてください

弘前は落ち着いた雰囲気があり、地方都市ならではの温かさを感じられるところがとても気に入っています。交通の面で少し不便に感じることもありますが、それ以上に穏やかで暮らしやすい環境に魅力を感じています。

弘前の気候や生活について、印象に残っていることや出身地との違いは?

一番印象に残っているのは、美しい雪景色です。私の母国は一年中暑く、雪が降ることはありません。そのため、弘前で初めて雪景色を見たときは本当に感動しました。雪が降る日は今でも毎回嬉しい気持ちになります。一方で、長時間外にいると寒さがとても厳しく、冬の生活の大変さも実感しました。

雪に包まれたキャンパス中庭

買い物、交通機関についてなど、生活してみて感じたことは?

公共交通機関は少し不便だと感じています。特にバスは路線や本数が限られているため、休日に出かける際は事前に時刻表を確認することが多いです。一方で、アパートから徒歩3分ほどの場所にスーパーがあるので、普段の買い物にはとても便利で、不自由を感じることはほとんどありません。

 

印象に残ったこと

日本で驚いたことや文化の違い

日本での生活にもすっかり慣れたので、以前のようなカルチャーショックを感じることは少なくなりました。ただ、今年の夏に少し驚いたことがあります。夏祭りへ行ったとき、お祭りの開始は午後7時だったにもかかわらず、午後3時頃にはすでに場所取りをしている人がたくさんいたことです。「そんなに早くから準備するんだ!」と驚き、日本ならではの文化だと感じました。

 

おすすめ

弘前市内や青森県内のお気に入りの場所

弘前市では、「岩木山神社」と「弘前公園」が特にお気に入りです。青森県全体では、青森市にある「廣田神社」や、観光物産館アスパム周辺の海沿いの景色がとても好きです。どちらも青森らしい魅力を感じられる場所だと思います。

岩木山神社入口(冬)

弘前公園(秋)

 

おすすめのイベント

夏なら、迫力あふれる「青森ねぶた祭」と「弘前ねぷたまつり」は絶対におすすめです。さらに、弘前公園では四季を通してさまざまなイベントが開催されており、春の「弘前さくらまつり」や秋の「弘前城菊と紅葉まつり」もぜひ訪れてほしいイベントです。

青森ねぶた祭

弘前さくらまつり(夜の桜)

 

これから留学する人へ

弘前大学への留学を考えている方へ

雪国での生活に挑戦してみたい方や、日本の豊かな自然や文化を身近に感じながら学びたい方には、弘前大学を自信を持っておすすめします。きっと勉強だけでなく、多くの素晴らしい出会いや忘れられない経験が待っていると思います。

留学生活を充実させるためのアドバイス

留学生活を充実させるためには、心と体の準備をしっかり整えておくことが大切です。留学中は、思いがけない出来事や困難に直面することもあるかもしれません。でも、すべてを完璧にコントロールすることはできません。だからこそ、どんな状況でも落ち着いて受け止め、柔軟に対応する姿勢が何より大切だと思います。「なんとなく」という気持ちで、一つひとつの経験を前向きに楽しんでください。きっと、そのすべてが自分自身の成長につながるはずです。

弘前さくらまつり(空がハートに見えるスポット)