青森県連携海外研修プログラムを実施しました

 

 

【プログラムの主な活動内容】

1. 事前学習
2. 現地での活動
  〇海外で活躍する日本人との交流
  〇米国向け青森県フェアでの県産品販売促進活動
  〇協定校(ノースウェスト・ミズーリ州立大学)でのプログラム
3. 成果報告会 
4. 知事表敬

※米国向け青森県フェア
 アメリカ・ニュージャージー州にあるアメリカの日系スーパーマーケット「ミツワマーケットプレイス」において、県産品等の輸出促進を目的とした青森県主体のイベント。

 

【活動報告】

 

1. 事前学習

(1)青森県庁訪問  

 青森県観光交流推進部観光政策課および県産品販売・輸出促進課を訪問し、青森県における観光および輸出の現状や戦略について調査を行いました。
 観光政策課からは、青森県が世界とつながり、世界から選ばれ、観光産業が基幹産業として地域経済をけん引している現状や、青森県観光戦略の達成に向けた「持続可能な観光の確立」「観光消費額の拡大」「連泊の推進」という3つのキーワードについて学びました。
 また、県産品販売・輸出促進課からは、青森県産品の輸出を取り巻く現状や具体的な取組、さらに同課が担う国際業務の内容についてご説明いただきました。
 観光と輸出の両面から地域の魅力を国内外に発信し、地域活性化を図る青森県の戦略について理解を深める貴重な機会となりました。

 

 

(2)青森県農村工業農業協同組合連合会(JAアオレン)訪問 

 青森県フェアに向けて、青森県農村工業農業協同組合連合会(JAアオレン)を訪問し、りんごジュースについて調査しました。
 実際に工場を見学させていただき、砂糖や酸化防止剤を使わない製法など、りんごジュースの美味しさの秘密を学びました。  

 

(3)アップルアンドスナック株式会社訪問

 次に、アップルアンドスナック株式会社を訪問し、アップルスナックについて知識を深めました。
 アップルスナックがバキュームドライ製法を使用していること、その時期で一番美味しいりんごを使用することで、美味しさをそのまま製品にしている点など、青森県フェアでのアピールすべき部分を新たに発見することができました。

 

(4)在札幌米国総領事館 オンライン学習

 事前学習の最後には、在札幌米国総領事館のジェフ・フリーマン領事、牛丸様よりオンラインにてアメリカの歴史や文化、また、海外に潜む危険と対処法について学びました。

 

 事前学習で得た知識を、青森県フェアで活用すべく、お客様へ配布する「りんごカード」を作成いたしました。

 

 

2. 現地プログラム

 

(1)日本貿易振興機構(JETRO)ニューヨーク事務所訪問

 プログラム1日目は、日本貿易振興機構(JETRO)ニューヨーク事務所を訪問し、青森県が直面しているアメリカへの輸出や商品振興について理解を深めました。

 また、本学卒業生であり、調査部ディレクターを務める赤平様より、世界を舞台にしたキャリア形成についてのお話を伺い、「弘前大学から世界の中心で働くことができる現実性」を感じ取ることができました。 

 

(2)在ニューヨーク日本国総領事館訪問

 次に、在ニューヨーク日本国総領事館を訪問し、日本企業とニューヨークをつなぐことについてお話を伺いました。
 海外ではギブアンドテイクが重要であること、表敬訪問がないこと、だからこそ初めのインパクトや事前準備が大切であることなどを学びました。

 

(3)一般財団法人自治体国際化協会ニューヨーク事務所訪問

 さらに、一般財団法人自治体国際化協会ニューヨーク事務所を訪問いたしました。
 同事務所では、地域経済の活性化や多文化共生、人材育成等の課題において国際的な視野に立った戦略・事業運営を総合的な支援を行っていることを学びました。
 また、質疑応答の時間では、現在のキャリアに至ったきっかけなどについてもお話を伺うことができ、大変貴重な機会となりました。

 

 1日目の日程を終え、「学びを活かした青森県フェアでの効果的な対応方法」や、「世界へはばたくキャリア形成のヒント」について知識を得ることができました。

 

 

(4)ミツワマーケットプレイス・ニュージャージー店での県産品販売促進活動

 プログラム2日目は、ミツワマーケットプレイス・ニュージャージー店で開催された青森県フェアにおいて、県産品販売促進活動を行いました。  
 開始前には、稲田店長へのヒアリング時間を設けていただき、現地の方が商品購入の際に重視することなどを中心にお話を伺いました。  
 PR活動では、学生だからこそできる独自性や英語力を活用し、渡航前に作成した「りんごカード」や、ねぷた囃子などを用いて、店を訪れるお客様へ県産品を大きくアピールすることができました。 

 

(5)協定校訪問(ノースウェスト・ミズーリ州立大学)  

 プログラム3日目以降は、ミズーリ州に移動し、本学協定校であるノースウェスト・ミズーリ州立大学を訪問しました。
 当大学では、職員や学生との交流、キャンパスツアーなどを実施したほか、弘前大学の留学フェアを実施し、現地の学生が弘前大学への交換留学を検討してもらえるよう、本学のPRを行いました。
 また、地元の日系企業見学としてKawasaki Motor Manufacturing Corp., USA を訪れました。

 

 

3. プログラム報告会実施

 帰国後、現地プログラムのまとめとして、令和7年3月17日(月)、附属図書館1階グローバル・スクエアにてプログラム報告会を実施いたしました。  
 当日は福田学長をはじめ、若林企画担当理事、藤波総務担当理事、橋本社会連携担当理事、杉原国際連携本部長にもご出席いただきました。  
 また、本プログラムにご協力いただいた青森県観光交流推進部県産品販売・輸出促進課の一戸様、高橋様、青森県農村工業農業協同組合連合会(JAアオレン)営業部営業課の濱中様にもお越しいただき、盛会のうちに終了することができました。

 

4. 青森県知事表敬  

 2025年3月24日(月)、宮下青森県知事を表敬訪問し、本プログラムの活動報告をいたしました。
 宮下知事からは、「とてもよいプログラムだ、この経験を今後に生かして活躍してほしい」という、温かいお言葉をいただきました。  
 宮下知事、関係者の皆様、お忙しい中ありがとうございました。

★ 参加学生の報告書はこちらからご覧になれます!

 本プログラムにおいて、青森県のご協力を得ながら、青森県内外の団体・企業と協働し、青森県の文化や県産品PRを行うことで、産官学民一体となった地域の魅力発信に寄与することができました。

 また、ノースウェスト・ミズーリ州立大学におけるプログラムでは、協定校について理解を深めるとともに、現地での大学生活を模擬体験することもできました。

 プログラム全体を通じて、学生の問題解決能力、協働力、多角的思考、異文化理解、英語力など、国際的に活躍するための能力の育成ができました。
 今後も本プログラムのような機会をより多くの学生に継続的に提供し、地域をけん引するグローバル人材を育成していきたいと考えております。

 最後に、本プログラムの実施にあたり、多大なるご支援とご協力を賜りました関係機関の皆様に、心より御礼申し上げます。